◇Bass Pro Cards◇ コレクターって、どんな世界にもいるんだよねぇ。古くは切手やコイン、最近ではフィギュアやボトルキャップなんかの人気が高いらしい。何かを収集するのはれっきとした趣味のひとつだけど、捜すのが難しいジャンルもあるし、ホントにマニアの努力には頭が下がる。ルアーをコレクションする人も多いし、そんな趣味も悪くはないと思う。 70〜80年代のプラスチック系オールドルアー収集ヲタクのオカモッチャンは、「オンナとデートしたって、何も残らね〜じゃん。同じ金額使ったとしても、ルアーは残る」とか、「あ〜ぁ、今日のデート代があれば、あのルアーが買えたのになぁ」などと超一流のコレクター魂を漏らしていたが、そんなオカモッチャンも今では結婚して子供も産まれ、コレクションに身が入らないらしい。人生いろいろですね〜。 どんなジャンルにせよ、コレクションにはお金がかかる。しかし、お金持ちの大人しかコレクターになれないかといえば、そうでもない。ガキでも楽しめるコレクションはいっぱいある。お菓子などのオマケについてくるカードは、その代表格として有名だよね。ペースボールカード、サッカーカード、最近ではノア(プロレス団体の)カード付きポテトチップスなんてもの売ってたな(苦笑)。 特に男の子ならスポーツ系カードは一度は集めた可能性が高いアイテムだ。オマケがついてるお菓子はマズい傾向があるのけど、野球チップスは美味しかった。ただ、たくさん買いすぎて、「こんなにポテトチップスだけ残して、どないすんのッ!全部食べてからじゃないと、次の買うたらアカンで!」とオカンに怒られたことを思い出す……。 しかし、バス釣り界……アメリカのバス釣り界にはもっとスゴいカードが存在する。バスプロカードである。これは何かのオマケではなく、プロアングラーにサインを求めたりすると、「じゃぁ、これあげるよ」とタダでもらえるサイコーのコレクション・アイテムなんだよ。名刺みたいなもんだね。 「ということは、売ってないんだから、このコーナーで紹介する意味ないじゃん」と言うなかれ。バスマスター・クラシックとか、FLWツアー・チャンピオンシップとか、大きな舞台ではプロアングラーのサイン会が催されてるから、そういう場に行って「カードが欲しい」と言えば、たいがいのプロアングラーはくれるはず。それに写真を見てもらえばわかるように、カードは自費で作るもんじゃなくて、スポンサーがアングラーの名刺代わりに作ってくれる。たとえば、マーキュリーやヤマハ、エビンルード、トライトン・ボート、シトゴ、シボレー、ルアーメーカーのカードもある。 またそれらのメーカーは契約アングラーがクラシックに出場すると、サイン会があるのを目論んで、表面に「2004年 Bassmaster Classic Qualifier」と入れてくれるし、バスプロカードはいい広告の手段にもなっているようだ。表にはアングラーの写真、氏名、メーカーのロゴを。裏には氏名、出身地、生年月日、得意な釣り方、戦歴やその他のスポンサーなどが記載されている。 このバスプロカードの中でも、コレクションに値するものを私的に挙げてみたい。まず、ボート会社や船外機メーカー“以外”のカードがグッドだね。バスプロカードの80%はボート会社か船外機メーカーが発行しているものだから、それ以外のカードをコレクションしたい。個人で作ったカードは少ないので希少価値が高い。 次に、やはり古いものがいい。クラシック・クオリファイアーは毎年変わるので、毎年もらえば、だんだん古くなって価値も高まる。仲がよくなれば、数年前の古いバージョンがもらえる可能性も高くなる。 ご家族には失礼な話だが、カール・マックスフィールドなど、すでに亡くなったアングラーのカードは超希少だ。 また、普通は縦位置で作られているのだが、横位置で作られているものが存在する。basswaveスタッフSが所有する50枚を越えるコレクションの内、横位置はリッチ・タウバーのカードのみ。これもヲタには嬉しいタイプなのだ。 アングラー本人からもらう場合、必ずサインを入れてもらうこと。これは鉄則。サインなしでは価値は暴落する。とはいえ、野球などのメジャースポーツと違って、高額で取り引きされるケースはほとんどない。 太っ腹なスタッフSは、所有するカードの中に重複してるのがいくつかあって、以前にbasswave読者にプレゼントしたこともある。気が向けばまたプレゼント企画として提供してくれるらしいので、乞うご期待ッ!
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