農業用水路の詰まりなどの被害を与える特定外来生物「カワヒバリガイ」を除去しようと、かすみがうら市牛渡の水資源機構霞ケ浦用水管理所(舟橋弘師所長)は9、10日の両日、霞ケ浦からの取水口にある水槽の水を抜き、駆除を行った。カワヒバリガイは霞ケ浦用水の用水管を通って水供給先の水田のパイプなどに付着し、水が出なくなる影響が出ており、同管理所は「少しでも影響を減らせれば」と話している。
同管理所によると、カワヒバリガイは中国・朝鮮半島原産。淡水にすむ二枚貝で3センチほどになる。毒性はないが、通水パイプを詰まらせるほか、死んだ後には悪臭も発生。生態系への影響も懸念される。2005年に霞ケ浦で生息を確認した後、利根川水系、那珂川水系でも発見された。
同管理所は9日、用水の出発点となる霞ケ浦からの取水口(樋管(ひかん))が沈下していないかを調べる測量に合わせ、水槽の水を抜き、貝の生息調査と駆除作業を行った。約1万立方メートルの容量が入る深さ約5メートルの水槽の底に下り、職員がコンクリートに張り付いた貝を金属のへらで除去した。10日も別の水槽で作業を行った。
過去8年間で二つの水槽で確認したカワヒバリガイは1平方メートル当たり最大5千個あった。今年は約300個と少ないという。
霞ケ浦用水は県内9〜14市町に農業用水、水道、工業用水として供給され、カワヒバリガイは0・1ミリの浮遊幼生が用水管を通って拡散する。同管理所の田中和幸所長代理は「幼生の拡散を抑えるため、親の除去を進めていきたい」と話した。この日は農研機構(つくば市)も調査を実施。除去した貝を肥料や土壌改良材に活用する研究を進めている。(綿引正雄)
Posted by jun at 2019年12月12日 07:15 in 外来生物問題