2019年11月15日

ダム湖埋め尽くす“外来生物”異常増殖の訳

 一面の緑に覆われる草原…ではなく、実はこれはダムの水面。ある植物が異常繁殖したためだという。しかもこうした現象は、あの「日本一の湖」でも起きていた。

 鹿児島県さつま町にある鶴田ダム。その周辺で「ある異変」が…。ダム湖の水面がびっしりと緑に覆われている。さらに、上流の川も緑に埋め尽くされて、まるでじゅうたんのよう。川のほとりにある、国の有形文化財「曽木発電所遺構」も…一面緑に囲まれてしまっていた。いったい、これはなんなのだろうか――。

 これは実は「水草」で、生態系などに被害を及ぼすおそれがある「特定外来生物」だった。

 鶴田ダム管理所・竹下真治所長「あれはボタンウキクサ」「湖面の5〜6割を覆っている」

 ボタンウキクサはかつて観賞用として導入され、その後、野生化。水面を覆い尽くして他の植物の生育を妨げるほか、枯れた後は、底に沈んでヘドロになり、水質を悪化させるおそれがあるという。

 水草の繁殖はダム周辺だけでなく、上流の川までおよそ8キロの範囲に及んでいた。紅葉の季節、名物となっている遊覧船のイベントも中止となった。

 ダムの管理所によると、大繁殖の理由は「気温の高さ」だという。9月の平均気温が平年より1℃高く、生育がより進んだとみられている。今月19日をメドに本格的な除草を始めるという。

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 一方、滋賀県の琵琶湖でも…入り江を覆う大量に繁殖した植物が。水中にも、茎や根をびっしりと生やしていた。

 滋賀県琵琶湖環境部 生物多様性戦略推進室 中井克樹主幹「一応全部とったんですけど、再生しているわけですね」

 駆除をしないと、あっという間に水面が陸地のようになってしまう。これらは2種類の特定外来生物で、中でも、そのうち「ナガエツルノゲイトウ」は、“意外な方法”で勢力を拡大している。

 中井克樹主幹「去年の台風のときに、かなり記録的な強風が何時間にもわたって吹いた」

 琵琶湖にも猛烈な強風をもたらした台風21号。琵琶湖の水は通常北から南に流れている関係で南側のみで生息していたこの植物は、北に向かって吹いた台風の強風に乗って、北側に生息域を拡大したとみられている。強い繁殖力を誇る水草。根絶へ向け、駆除が進んでいる。

+Yahoo!ニュース-社会-日本テレビ系(NNN)

Posted by jun at 2019年11月15日 09:34 in 外来生物問題

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