特定外来生物のクビアカツヤカミキリによる樹木被害について、群馬県は26日、本年度に被害を確認した樹木は3561本に上り、前年度比2.36倍に増加したと発表した。樹木内部を食い荒らされる被害が確認されたのは、太田や館林など東毛地域7市町で前年度と同じ。被害の大半がサクラだった。県は被害拡大を警戒し、早期の発見と駆除への協力を呼び掛けている。
◎板倉では5倍以上に みどり市でも発見
被害状況調査は全県で4〜8月に行い、県や市町村職員による確認や県民からの報告を基にまとめた。被害樹木の86%に当たる3052本がソメイヨシノを中心とするサクラ。残る509本はウメやモモ、スモモなどだった。
サクラの被害 深刻に… 特定外来生物クビアカツヤカミキリの被害 前年の2.36倍 3561本に
クビアカツヤカミキリの被害本数の推移
自治体別の被害本数は館林が1272本と最多。次いで大泉658本、邑楽439本、明和434本、太田388本、千代田202本、板倉168本の順だった。前年度からの増加率は板倉が5.09倍と最大で、大泉3.39倍、館林2.56倍などと続いた。
みどり市ではオスの成虫1匹が発見されたが、樹木への被害は確認されなかったという。
被害本数は2017年度調査時から5.22倍に拡大した。県自然環境課は「2、3年前に産み付けられた卵が成虫になり、被害が目に見える形になってきた」とみている。
被害樹木からは幼虫のふんと木くずが混ざった「フラス」が排出されるのが特徴。拡大防止に向け、県は (1)成虫を踏みつぶすなどして駆除 (2)成虫やフラス発見時は市町村に知らせる―との協力を呼び掛けている。
県は本年度、ぐんま緑の県民基金を活用し、薬剤防除に取り組む市町村への補助事業を開始するなど対策を強化している。山本一太知事は26日の定例会見で、「(被害拡大を)止めるため、しっかりした対策を取っていく必要がある」と述べた。
Posted by jun at 2019年09月30日 08:56 in 外来生物問題