北海道の固有種のエゾアカガエルとエゾサンショウウオの幼生は、本州から持ち込まれたアズマヒキガエルの幼生(オタマジャクシ)を食べると中毒死することを実験で確かめたと、北海道大の研究チームが6日発表した。3種は同じような場所に生息しているため、アズマヒキガエルが「毒餌」となって自然界でも被害が出ている可能性がある。
アズマヒキガエルは100年以上前に道内に持ち込まれた「国内外来種」で、函館や旭川などで生息が確認されている。ヒキガエルは一般にブフォトキシンという毒を持っているが、北海道の固有種への影響は不明だった。
エゾアカガエルは雑食、エゾサンショウウオは肉食で、幼生はいずれもアズマヒキガエルの幼生より一回り大きい。チームはさまざまな組み合わせで3種の幼生を水槽で飼育し、ユスリカの幼虫などの餌も与えて観察した。
3日間飼育したところ、固有種の幼生がヒキガエルの幼生を食べるのを確認。ヒキガエル1匹につき、エゾアカガエルは平均2匹、エゾサンショウウオは同0.4匹が中毒死した。固有種だけだと一匹も死ななかった。
チームによると、エゾサンショウウオの幼生は餌を丸のみするが、エゾアカガエルの幼生は1匹のオタマジャクシに複数が群がってかじったり死んだ仲間を食べたりするため、被害が拡大しやすいとみられる。
岸田治・北大准教授(動物生態学)は「北海道の固有種は外来ヒキガエルの毒への耐性がない。野外でも同じような影響が出ているのか、分析を進めている」としている。【大場あい】
Posted by jun at 2018年11月13日 09:31 in 外来生物問題