2010年に全国の「ため池100選」に選ばれた群馬県太田市新田大根町の妙参寺沼の用水路で、外来のシジミが大量に繁殖し、近隣住民が困惑している。10月には県立自然史博物館(富岡市)の職員らが調査に訪れた。地域の生態系への影響のほか、死んだ後に悪臭を放つといった被害も心配されている。
沼は新田地域に点在する湧水の一つ。シジミは沼から流れ出る幅1、2メートルほどの用水路いっぱいに生息している。沼の周辺をよく散歩するという女性は「見つけた時は驚いた。どうしてこんなに増えたのだろう」と不思議そうに話した。
調査した同館職員の茂木誠さんと、県自然環境調査研究会会員として県内各地の生物を調べている清水良治さんによると、シジミは外来種。市販のシジミに交じっていたものが生活排水と一緒に流れてきたり、ホタルの幼虫の餌と共に誤って誰かがまいたりした可能性があるという。
茂木さんらは、大きさなどから数年前から繁殖していて、大きくなったため人目に付くようになったと推測。用水路に本来生息している生き物の居場所がなくなるなどの影響も心配されると指摘する。
外来シジミは過去に、県内外で繁殖事例があるという。茂木さんは「冬になって水位が下がるとシジミが死に、虫が集まったり、腐敗臭が出たりする可能性がある。もし大量繁殖を見つけたら自然史博物館に連絡してほしい」と呼び掛けている。
Posted by jun at 2018年11月12日 11:40 in 外来生物問題