2018年10月23日

2018世界湖沼会議in茨城 外来生物、成果を報告 分科会終了

 世界湖沼会議第4日の18日、研究者や市民団体が成果を発表する分科会が16日に引き続き開かれ、外来生物などをテーマに専門的な視点から活発な意見交換をした。分科会は全ての日程を終え、最終日の総括会議で9分科会から報告される。

 侵入外来生物がテーマの分科会では、農業・食品産業技術総合研究機構(つくば市)の伊藤健二・上席研究員が霞ケ浦周辺で広がる特定外来生物「カワヒバリガイ」の現状と対策について報告。カワヒバリガイは農業施設などに付着して水の流れを妨げる二枚貝で、流域住民の暮らしや生態系への影響も大きい。霞ケ浦では2005年に確認され、急速に拡大した。

 伊藤氏は「河川だけでなくさまざまな水路を経由して拡大する」と特徴を挙げ、現在は霞ケ浦とは水系が異なる那珂川水系にまで広がっていると説明。自治体などと連携し、モニタリングや貯水池の水を抜く駆除対策などを進めていると報告した。

 また、滋賀県立琵琶湖博物館の中井克樹氏は近年霞ケ浦でも問題になっている特定外来生物の水草「オオバナミズキンバイ」への琵琶湖での対策について発表した。在来種との競合や農地への侵入が懸念され、琵琶湖では13年から本格的な対策に着手。駆除方法も取り残しがないよう建設機械を使った手法と人力での作業を併用した試みが成果を挙げ、現在は減少傾向にあるという。駆除後の再生を防ぐため、巡回・監視活動の必要性も強調した。

 中井氏は「侵略性の高さは想定外だった。現在、対策には年間3億円の経費を要しており、琵琶湖を反面教師にし、できるだけ早く手を打ってほしい」と早期の対応を呼び掛けた。(戸島大樹)

+Yahoo!ニュース-関東-茨城新聞クロスアイ

Posted by jun at 2018年10月23日 09:40 in 外来生物問題, 各種イベント

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