裾野市の市民や団体でつくる「富士山世界文化遺産裾野市民協議会」は2018年度から、富士山麓の同市須山地区で植生する外来植物の駆除活動に取り組む。同市を含む富士山周辺では外来植物の「侵入」が大きな課題。同協議会は、放置すれば在来植物を駆逐して富士山の景観破壊につながりかねないと不安視し、外来植物の一掃を目指す。
裾野市北部の須山地区。国道469号沿いを中心にオオキンケイギク、セイヨウタンポポなどの外来植物が確認されている。繁殖力が高いため、地下に生えている茎を残さず、抜いた花も厳重に梱包(こんぽう)し焼却処分するといった徹底した駆除が不可欠。実施回数も数カ月に1回の頻度となるため、マンパワーが必要となる。
同協議会によると、市内で外来植物が目立ち始めたのはここ数年という。鈴木博己会長は「このまま放置すると農業や観光などあらゆる分野に影響する」と危機感を抱く。
協議会は現在、市の協力を得ながら、須山地区を中心に現状把握の調査を進めている。繁殖期と言われる梅雨明けをめどに、200人規模の体制で活動を始める。エリアを決めて、2カ月ごとに駆除作業を繰り返し、外来植物の根絶やしを目指す。
鈴木会長は「外来植物の駆除作業は長い期間にわたるため、根気が必要。活動自体を情報発信し、市民全体の取り組みへと発展していきたい」と述べた。
■年3回、県も駆除活動
静岡県は、環境保全に取り組む団体でつくる「ふじさんネットワーク」が主体となり、2014年度から富士山麓で外来植物の駆除活動に取り組んでいる。活動は年3回で、富士、富士宮両市内を中心にセイヨウタンポポ、ヒメジョオンなどを駆除している。
外来植物の分布調査が始まったのも14年度からで以後毎年、実施している。裾野、富士、富士宮、御殿場の各市の富士山麓で行われた調査では、ハルジオン、フランスギク、ヤマガラシなど多くの植物が確認されている。
担当者は「外国人登山者の増加で服に付着した種から侵入するケースが増えた」と指摘する。県は繁殖を未然に防ぐためにも、徹底的な駆除を呼び掛けている。
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Posted by jun at 2018年05月23日 09:56 in 外来生物問題