県内にすむニホンジカの中に、九州に由来するシカがいることが分かった。富山大理学部の研究グループが13日、発表した。県内のシカの遺伝子を分析した結果、九州のものと特徴が似ているシカがいた。調査した山崎裕治准教授(遺伝学)は、他地域のシカ同士が交配すると繁殖力の強い個体が生まれる可能性があるとし「生態系や遺伝子の乱れを防ぐため、研究を進めたい」と話した。
県自然保護課によると、県内で捕獲されたニホンジカは2004年は3頭だったが、15年には56頭に上った。急増によって餌として食べられる高山植物が増え、県内外で問題になっている。
シカの移動ルートを究明して問題の解決に役立てようと、研究グループは13年から16年にかけて同課と連携して調査を実施。県内の猟友会から提供されたシカの肉や耳などから得たDNAの遺伝子のタイプを調べた。
結果、12種のタイプが見つかり、うち2種は鹿児島県の屋久島に生息するシカと特徴が近かった。九州のシカが1990年代に県内に連れて来られたという論文が既にあり、それらが富山で繁殖したと考えられるという。
近隣県以外に生息する「外来個体」のニホンジカを遺伝子分析で確認したのは、県内では初めてとしている。
Posted by jun at 2018年05月01日 08:55 in 外来生物問題