国立環境研究所は8日、毒性の強い特定外来生物「ヒアリ」の侵入を早期に発見するため、DNAによる検出キットを開発したと発表した。
ヒアリの判定には数日かかっていたが、キットを使えば約2時間に短縮できる。希望する自治体や民間企業など10カ所に試験配布を始め、2019年度以降の実用化を目指す。
キットは、捕獲した多数のアリをすりつぶして抽出したDNA溶液に、試薬を混ぜて温める仕組み。ヒアリがいれば特有のDNAが反応を起こし、液体が白濁する。これまでは専門家がアリの個体を顕微鏡で逐一観察し、ヒアリかどうか判定していた。キットは、ヒアリの脚が1本でも含まれていれば反応するという。
ヒアリは17年度、国内で相次いで見つかった。会見した研究所の五箇公一生態リスク評価・対策研究室長は「より簡便、迅速にヒアリの有無を調べ、早期の防御を図れる」と説明。キットは約1000円で、今年度は自治体などに無償配布し、19年度以降はヒアリの発生状況に応じて生産する見込みだ。
Posted by jun at 2018年05月14日 11:00 in 外来生物問題