琵琶湖の在来魚の現状や資源回復に向けた研究の成果を紹介する「びわ湖セミナー 魚介類のにぎわい復活に向けて」が3日、大津市打出浜のコラボしが21で開かれた。
琵琶湖博物館名誉学芸員で神戸学院大の前畑政善教授が基調講演し、「琵琶湖が直面する多くの課題は在来魚の減少に関係がある」とした。
フナなど在来魚の生態を紹介し、ふ化から成魚として産卵に至るまでのサイクルの一部でも途切れると減少につながると指摘。産卵や生息の場所であるヨシ帯の減少や、ダム、堰(せき)による移動経路の分断、外来魚やカワウのような捕食者の存在を減少要因に挙げた。
古代湖である琵琶湖では長い時間をかけて生物が共存しながら進化してきたことから「人間以外の生物は急激な環境の変化についていけない。魚の目線で考えることが大切」と話した。
続いて、県琵琶湖環境科学研究センターや水産試験場の職員が近年の取り組みを報告。餌や産卵場所など在来魚介類の生息環境に関する幅広い調査や研究と、それに基づく環境再生事業を説明した。