滋賀県立琵琶湖博物館(草津市下物町)で唯一、水流を起こせる水槽で、オイカワ約40匹が展示されている。群れで泳ぐ、この時期ならではの様子がつぶさに観察できる。
コイ科のオイカワは県内では「ハエ」などと呼ばれる銀白色の魚。なれずしにも使われ、味が良くなる冬は「寒バエ」として知られる。産卵のピークは6〜7月で、エメラルドグリーンやピンクの婚姻色が出る。
水槽「下流域の魚たち」(長さ6メートル、奥行き1・5メートル)では、体長10センチほどのオイカワが流れに逆らうように泳ぎ回っている。金尾滋史主任学芸員(37)は「ポピュラーで地味な魚だが、生活文化に根付いていて面白い。展示を通して光が当たれば」と話す。
琵琶湖から遡上(そじょう)する魚を四季に合わせて紹介しており、オイカワは1月中旬ごろまで。その後はワカサギを展示する予定。