琵琶湖の外来魚ブラックバスを有効に活用しようと、大津市朝日が丘1の滋賀短大付属高校で8日、ブラックバスや郷土料理について研究する人間総合科の3年生8人がムニエルや空揚げの調理法を習う授業があった。講師として招いた滋賀県水産課職員と漁業組合員と共に完成した料理を囲み、ブルーギルも含めた外来魚の現状について意見を交わした。
調理前のブラックバスのイメージを「臭い」「おいしくなさそう」と話した生徒たちだが、県水産課の副主幹三枝(さえぐさ)仁さん(45)が三枚おろしを実演すると、「(切り身が)きれい!」「言われなければブラックバスって気づかない」などの声が上がった。生徒は最大で体長70センチほどのブラックバス4匹を手際よくさばき、ムニエルと空揚げを作り上げた。
加藤詩菜さん(17)は「ブラックバスはおいしいと分かった。今度は味付けにもこだわって、また調理してみたい」と笑顔で語った。生徒に包丁の使い方などをアドバイスした県漁業協同組合連合青年会の会長、中村清作(せいさく)さん(31)が「ブラックバスの味は鯛(たい)に近い」と話した通り、柔らかく、ふわふわとした食感の料理を楽しんだ。
県水産課によると、琵琶湖ではブラックバスが初確認された1974年当時、1年間の在来種の漁獲量は約6000トンだったが、ブルーギルも含めた外来魚の増加に伴い在来種が減少し、2015年時点は約5分の1の1141トンまで落ち込んだ。漁師らが外来魚の駆除活動をしているが、15年時点で約1240トンの外来魚がいると推計される。中村さんは「みんなが食べてくれるとブラックバスが減っていくかもしれない。食べる文化が根付いてほしい」と話した。【小西雄介】
Posted by jun at 2017年06月12日 11:57 in ブラックバス問題, 外来生物問題