桜の仲間に被害を及ぼす外来の甲虫「クビアカツヤカミキリ」の発生が、全国各地で問題になっている。和歌山県内では報告例はないが、隣接する大阪府や徳島県内で被害が確認されている。田辺・西牟婁や日高郡で栽培が盛んな梅やスモモも被害を受けるため、梅農家や市町、JA、県などでつくる「紀州うめ研究協議会」などが情報提供を呼び掛けている。
クビアカツヤカミキリは中国や朝鮮半島、極東ロシア、ベトナム北部が主な分布地だが、近年、ヨーロッパやアメリカなど世界各地で確認されている。工業用パレットに紛れ込んで広がったといわれている。
成虫は体長2・5〜4センチ。全体的に光沢のある黒色で、胸部(首部)が赤いのが特徴。被害を及ぼすのは幼虫(体長約4センチ)で、樹木の幹の内部を食い荒らし、それによって樹木が衰弱したり、枯れたりするという。
被害状態を見ると、幹の下部に穴が開いており、そこから出たと思われる大量のふんや木くずが樹木の根元に落ちて積もっていたという。研究員は「あまりにも多く、被害が一目で分かる」と話す。
被害が分かりやすいのは4月以降。殺虫剤で駆除することができ、早く対応することによって被害を最小限に抑えることが可能だという。梅やスモモだけでなく、注意が必要なのは桜。研究員は「農作物と違って、公園や寺、神社に植わった桜の被害は気付かれにくい」と指摘する。
問い合わせや情報提供は、うめ研究所(0739・74・3780)のほか、県振興局農林水産振興部や最寄りのJAへ。
Posted by jun at 2017年05月10日 10:43 in 外来生物問題