滋賀県や漁業者、遊漁者などでつくる県内水面漁場管理委員会は、資源の回復が見られる琵琶湖の固有魚、ホンモロコの産卵を保護しようと、今春から伊庭内湖(東近江市)と西の湖(近江八幡市)周辺の河川で、初めて一般の遊漁者を含めた捕獲規制を検討している。
ホンモロコはコイ科の淡水魚で、冬は琵琶湖の沖合の深い場所で過ごし、春になると沿岸や西の湖(近江八幡市)、伊庭内湖(東近江市)などで産卵する。古くから食材として親しまれ、特に産卵期の子持ちのメスは美味として珍重されている。
最盛期の漁獲量は年間350トンほどだったが、最近10年ほどは10トン前後で推移。稚魚の放流や漁業者の自主的な禁漁などの取り組みが進み、近年はわずかだが増加に転じている。
県の調査では、伊庭内湖に流入する瓜生川や躰光寺川、西の湖に流入する山本川は産卵期の春に比較的水温が高いことなどから重要な産卵場所となっていて、遊漁者による投網やたも網での捕獲量が増加しているという。この場所で捕獲の影響がなく産卵した場合、琵琶湖全体のホンモロコが10〜20%増加すると試算している。
規制はこの3河川の一部区域を検討していて、期間は産卵期の4〜5月。川に入ることで卵が踏みつぶされるなどの影響を抑えるため、全ての水産動物の捕獲を禁止する。県水産課は「規制は将来もホンモロコを楽しむためにプラスになると考えている。まずは規制案を知ってもらい、意見を寄せてほしい」としている。
規制案は県のホームページhttp://www.pref.shiga.lg.jp/hodo/e-shinbun/gf0002/20161228.htmlで閲覧できる。意見は電子メールやファクスなどで30日まで受け付ける。問い合わせは水産課TEL 077(528)3874。