和歌山県南部のすさみ町で、猛毒を持ったカニが見つかりました。普通はこの地域にはいないと言われているんですが、一体なぜ現れているんでしょうか。
今月6日、待ちに待ったズワイガニ漁が解禁されました。
一方ここ、和歌山県すさみ町沖では今月4日、食べると最悪、死に至る『猛毒ガニ』が5年ぶりに水揚げされたのです。
それはこの水槽の中にいるといいますが…。
【カメラマンリポート】
「今からこの猛毒のカニを皆さんに見て頂きたいと思います。この小さな猛毒のカニ。すごい威力を持っています」
『ウモレオウギガニ』。
甲羅の幅は5cmほどで、体は複雑なうろこ状のまだら模様に。
その体の中には、麻痺性貝毒と、フグ毒を大量に持ち、誤って食べてしまうと、とんでもないことに!
【エビとカニの水族館飼育員】
「過去には奄美の方で、味噌汁に入れてしまい5人の方が食中毒になって2人が亡くなった。またそのおう吐物を食べたブタや鶏も死んでしまったという報告があります」
和歌山では5年ぶりに見つかったという『猛毒ガニ』。
どうやって見つかったのか?
今月4日、すさみ町沖300m、水深10mに仕掛けたイセエビ漁の網に、『猛毒ガニ1匹』がかかっているのを、海洋生物の調査のために乗船していた水族館のスタッフが見つけました。そこで漁師に頼んで譲り受けたのが、この『ウモレオウギガニ』です。
この『猛毒ガニ』は本来、沖縄や鹿児島近海、小笠原諸島など、温かい海の浅瀬に生息しているといいます。
それがなぜ、和歌山近海で、発見されたのでしょうか?
【カニの生態などに詳しい京都大学白浜水族館・原田桂太飼育員】
「温暖化で海水温が上がっているという可能性もあるんですけど、生息しやすい場所にたまたまたどり着いて、たまたま大きくなったということは結構よくあることですので、そういう要因が重なったんだと思います」
そして、さらっとこんな注意が…。
【京都大学白浜水族館・原田桂太飼育員】
「味噌汁の出汁にしようとして食べてしまう方が時々いらっしゃる。それで中毒になってしまう。1匹のカニで3人ぐらいが死ぬ」
『猛毒ガニ』を飼育する「エビとカニの水族館」では、今後も捕獲される可能性もあるとして、『ウモレオウギガニ』の写真を配布するなどして、注意を呼びかけています。
Posted by jun at 2016年11月15日 14:41 in 魚&水棲生物