外来哺乳動物「ハクビシン」(ジャコウネコ科)が、和歌山県紀南地方で初確認されてから4年。その後、確認場所が拡大しており、数も計49匹(13日現在)と増えている。ひき岩自然公園センター(田辺市)の鈴木和男さんによると、今年に入って一気に17匹を確認(交通事故含む)、上富田町や田辺市の龍神村や中辺路町、本宮町でも初確認があったという。
鈴木さんは初確認があった2012年から調査を続けている。今年は2月24日と3月7、15、16日に田辺市長野でそれぞれ1匹ずつ、その他にも同市の新庄町で5匹、上野と上秋津、龍神村丹生ノ川、中辺路町西谷、本宮町武住で1匹ずつ、白浜町の栄と富田で1匹ずつ、上富田町市ノ瀬で1匹が捕まった。成獣が半数以上を占め、妊娠や子育て中の雌も含まれていた。生後1年以内の幼獣も数匹確認されている。
関東地方では数年前から深刻な状況が続いている。環境省のデータ(有害獣捕獲)によると、千葉県では08年度に958匹だったものが、翌年には千匹を超え、12年度には2425匹にまで急増している。13年度も2千匹を超えている。同年度に近畿で最も多かったのは滋賀県の281匹だった。紀南地方では12年5月に白浜町十九渕で妊娠した雌と幼獣雌が相次いで捕獲されたのが初めて。
鈴木さんは「ハクビシンは果樹への食害や建物侵入を引き起こす。木に登るのがうまくて侵入を防ぐのはアライグマより難しい。早期の捕獲が最善の対策になるだろう」と警戒している。
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ハクビシン 胴の長い体形、40センチほどの長い尾が特徴。樹上生活に適しており、雨どいを伝ったり、電線を渡ったりできる。雑食性だが特に果実が好物。体色は黒っぽい。
Posted by jun at 2016年05月24日 13:42 in 外来生物問題