京都府の球技専用スタジアム計画を巡り、建設促進を訴える亀岡市の地元自治会と、予定地付近に生息する国の天然記念物アユモドキの保全に懸念を示す専門家らの意見交換会が7日、京都市左京区の京都大であった。自治会は地域振興への理解を呼び掛け、研究者側は希少魚保全への協力を申し出た。
立場が異なる両者が意見を交わすのは初めて。同市保津町自治会の塚田勇会長らと、日本生態学会、日本魚類学会の自然保護部門の研究者が面談した。塚田会長は、外来魚駆除やアユモドキに配慮した水田管理など地元の取り組みを説明。「まちづくりも重要だ。地域振興に欠かせないスタジアム整備と、保全活動は二者択一できない」と強調した。
日本魚類学会の森誠一自然保護委員長は「地元の保全対策に敬意を表するが、生息地周辺の開発が絶滅に追い打ちをかけないかという疑念はぬぐい去れない」と述べた。日本生態学会の岩崎敬二・近畿地区自然保護専門委員長は「これまで国も本腰で保全に取り組んでこなかった。学会として支援できる事は協力したい」と述べた。