県は18日、印旛沼周辺(佐倉、印西両市など)で繁殖が確認されている特定外来生物のカミツキガメ について、平成27年度の推定生息数が3067〜4万1360頭に上っているとする調査結果を公表した。推定の幅の中で最も確率が高い「中央値」は約1万5970頭で、約10年前の16、17年度に調査した際の約1千頭から15倍以上に増えている。
この中央値をもとに算定すると、個体数を減少させるためには年1250頭以上の雌を捕獲する必要があるため、県はすでに行っている捕獲の取り組みを来年度から一層強化する方針だ。推定生息数は、背甲長の小さい未成熟の個体は含まれていないため、これらを含めるとさらに多くなる可能性もある。
県によると、繁殖しているカミツキガメは北米原産の種類とみられる。県内では昭和53年に佐倉市の高崎川で初めて確認され、1990年代後半から目撃・発見数が増加した。
外来生物法では特定外来生物の飼育・保管・運搬などが原則禁止されている。カミツキガメは在来生物を捕食するため、生態系への影響が懸念されることに加え、人がかまれて大けがをする恐れもある。
5、6年前には県内でも子供がかまれ、けがをした事例があるという。
県の捕獲事業は19年度に始まり、今年度は962頭を捕獲した。雌121頭を解剖したところ、産卵時期は5月下旬から6月中旬と推定された。大きくなると1回当たりの産卵数が多くなることも判明した。
この結果を踏まえ、県は28年度からわなの設置場所を前年度から50カ所増の約850カ所とする。また、小型発信器を雌を中心に付けて行動調査するとともに、捕獲方法の検討や根絶に向けた中長期の取り組みを定めたロードマップの検討などを行う。
県生物多様性センターの担当者は「毎年1千頭近く捕獲されているので、増加はある程度予想していた。しっかりと対応していきたい」としている。
Posted by jun at 2016年03月24日 09:15 in 外来生物問題