「おおっ、きたきた」―。県民の森の板橋沼(山辺町)に声が響く。二十四節気の一つで、降る雪が雨に変わるという19日の「雨水(うすい)」を前にした18日、県内は高気圧の圏内で、内陸を中心に青空が広がった。同沼には好天の下、厚い氷の上でワカサギ釣りを楽しむ人が訪れた。
かつて、県民の森の湖沼はワカサギ釣りの名所だった。しかし、昭和50年代に「引きが強く面白い」と一部の人が大沼や荒沼にブラックバスなど外来魚をひそかに放流したことから、そのエサとなったワカサギは絶滅した。
“ワカサギよ再び”の願いを込め、県、山形市、山辺町や作谷沢漁業協同組合などが話し合い、住民らが耕作放棄地を板橋沼に改修して1991年春に県外から受精卵を譲り受け放流。見事、生育が確認され冬の風物詩が復活した。
大江町から5人で訪れた60代の男性は5シーズン目の経験者。「ここのワカサギは15センチほどのシシャモみたいな大物が釣れる。栄養状態がいいのかな」と笑顔で話し、同行した人は「よく釣れる穴から50センチ離れるだけで、ほとんど釣れないのがワカサギ釣りの不思議」と氷に穴を開ける場所を思案していた。
同漁協などは、ワカサギ保護のため4〜12月末までの釣りを禁止。事故防止として氷上の釣りを1〜2月末とし、夜釣りも禁止している。さらに、1人50匹を限度にして資源保護を進めている。
Posted by jun at 2016年02月22日 15:08 in 外来生物問題, 魚&水棲生物