2015年12月14日

滋賀の漁労具、国文化財目指す 琵琶博が資料整理

 滋賀県立琵琶湖博物館(草津市)は、所蔵する漁労具資料について、国の登録有形民俗文化財に選ばれるよう整理作業を進めている。約40年前から収集した1167件で、わな漁具や網、船具まで幅広く、担当者は「琵琶湖水系の伝統的な漁法を網羅しており、漁師の仕事の全体像がうかがえる」としている。

 漁労具は、1978年から県教育委員会が各地域の漁師の提供で集め、96年開設の琵琶湖博物館が受け継いだ。同博物館は2020年まで3期に分けてリニューアルを進めており、漁労具などを展示するB展示室も一新する。改装を機に、民俗資料としての価値を発信しようと、文化財登録を目指すことにした。
 収蔵庫には江戸時代から続く伝統的な漁労具が陳列されている。円筒形に竹を編んだタツベは、開口部を岸辺に向けて仕掛けてコイやフナを誘い込む。鍬(くわ)のような形をしたマンガは、湖底に沈めて船で曳(ひ)くことでシジミなどの貝類を捕る。
 刺網、投網、四ツ手網など網関連も豊富。大型の資料では、10メートル以上の木製船や、4メートルの竹柄の網が並ぶ。大工道具、魚を収容するビク、オケなどに加え、真珠養殖や鴨猟など漁業以外の民具もそろう。
 全国の登録有形民俗文化財では、諏訪湖(長野県)や陸前高田(岩手県)の漁労具も登録されている。
 来年度にかけて各資料の詳細なデータを整える。琵琶湖博物館の渡部圭一学芸員は「質量ともに充実したコレクションで、琵琶湖で発達した淡水漁労の特徴が実感できる。多くの人に知ってほしい」と語る。

+Yahoo!ニュース-近畿-京都新聞

Posted by jun at 2015年12月14日 09:06 in その他のニュース, 内水面行政関連

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