2015年12月05日

琵琶湖のナマズ、新名物に 近大のウナギ味開発お墨付き

 近畿大(大阪府東大阪市)の「ウナギ味のナマズ」開発に触発され、滋賀県守山市の漁師が、近年あまり食べられなくなった琵琶湖の一般的なナマズ「マナマズ」を販売用に捕り始め、市内の懐石料理店のメニューで提供している。空揚げをイベントで販売すると予想以上の人気を集め、食材として見直した。当の近大関係者も「他の産地と比べて別格においしい」と太鼓判を押す。

 玉津小津漁協の阿迦井隆治さん(51)。琵琶湖にはマナマズ、イワトコナマズ、ビワコオオナマズの3種がおり、美味とされるイワトコナマズは長浜市の民宿などで刺し身にして出されているが、数が少なく「幻の魚」といわれる。「琵琶湖の主」のビワコオオナマズは食に適さない。
 一方、マナマズ(体長40〜50センチ)は数が多い。漁師5代目の阿迦井さんの子どもの頃には、かば焼きが食卓によく上った。だが「皮が硬く大味でいい思い出はなかった」。これまで網にかかっても売らず、ナマズ好きの知人に譲っていた。
 9月下旬に参加した守山市内の地元産品販売イベントで何を売るか思案しているとき、近大の取り組みを知った。ウナギなどを卸している懐石料理店「かど脇」(同市吉身2丁目)の協力で、マナマズの皮を取り除いて空揚げにし、50食限定で出すと午前中に完売。同店もサンショウ焼きをコース料理に加え、20〜30人に出したところ「川魚特有の臭みもない」と好評という。「身は淡泊、肉厚でハモのよう。気づかなかった」と阿迦井さん。
 ウナギ味のナマズを開発した近大農学部の有路昌彦准教授(40)=大津市=がナマズに着目したのは、琵琶湖のマナマズを食べたのがきっかけだった。「全国のナマズを食べ比べたが、琵琶湖産は脂が乗り、焼き肉のようにジューシー。抱卵中の親魚があれば養殖用に譲ってほしい」と話す。
 かつては県内各地で食べられた琵琶湖産のナマズだが、今では提供する店は少ない。年配の人から「懐かしい味」と人気の県立琵琶湖博物館(草津市)内レストランの「なまず天丼」も、ベトナム産のナマズの一種バサを使っている。
 阿迦井さんは「多くの人に食べてもらえるようなら、捕り続けたい」。6日午前9時半から守山市浮気町のライズヴィル都賀山で開かれる「もりやま農水産物地産地消フェア」で試食会(30食、無料)を開く。


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Posted by jun at 2015年12月05日 13:04 in 各種イベント, 魚&水棲生物

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