三重県名張市の赤目四十八滝などに生息する国の特別天然記念物・オオサンショウウオを守るため、同市教委は今夏から、外来種のチュウゴクオオサンショウウオとの交雑種23匹を市内の廃校プールに隔離して飼育を始めた。固有種保護のための苦肉の策だが、一方で今秋から、市民にサンショウウオと触れ合ってもらう環境講座も計画。厄介者を逆手に取って教材や観光資源に転用するアイデアだ。
市教委は2013年6月から、固有種保護のための捕獲を実施。外来種1匹、交雑種87匹を見つけた。一部を「日本サンショウウオセンター」(同市赤目町長坂)で、残る23匹については昨年廃校になった旧錦生(にしきお)小(同市安部田)のプールで、それぞれ飼育することにした。
日陰を作るなど生息環境には配慮するが、流水や巣穴がないため、繁殖の心配はない。市教委は今年4月、廃校の校舎を市郷土資料館に改装。今秋からは、オオサンショウウオに詳しい「三重自然誌の会」を講師に招き、プールサイドで環境講座を開く計画だ。市教委は「法律上、固有種は触ることすらできないが、交雑種ならできる。ただ飼うだけでなく市民に還元したい」としている。【鶴見泰寿】
Posted by jun at 2015年08月27日 12:34 in 外来生物問題, 魚&水棲生物