2015年07月05日

「漁師さんと行くエリ漁ツアー」琵琶湖博物館が開催 定員100人に450人応募殺到

 琵琶湖伝統の漁法「エリ漁」を湖上で体験する「漁師さんと行くエリ漁ツアー」が4日おこなわれ、家族連れら約70人が参加した。ツアーを企画した県立琵琶湖博物館の予想を大きく上回る参加希望があったため、定員を増やして開催するという人気ぶり。参加者たちは、漁船に乗り込んで琵琶湖の沖合にある漁場へ向かい、漁師から話を聞いたり、仕掛け網を引き揚げたりして伝統漁法を体感した。ツアーは5日もおこなわれる。

 エリ漁は、定置網漁の一種。水中に障害物があるとそれに沿って進むという魚の習性を利用し、湖岸から沖に向けて張った網に沿って泳いできた魚を「つぼ」と呼ばれる仕掛け網に追い込む。琵琶湖では約1500年前に始まったとされ、おもにアユ漁などで盛んにおこなわれてきた。

 同博物館は、伝統漁法の体験を通じて滋賀県や琵琶湖に親しみを持ってもらおうと、一般向けのエリ漁体験会を初めて企画し、守山漁協(守山市木浜町)が協力。当初は2日間の定員を計100人としていたが、県内外から予想を大幅に上回る450人以上の応募があったため、定員を140人に増やして開催した。

 初日のこの日は抽選で選ばれた約70人が参加。草津市下物町の同博物館そばにある船着き場から、3隻の漁船に分乗して、琵琶湖大橋の南側約100メートル付近にある漁場に向かった。

 途中、船上では、漁師がエリ漁をはじめとする琵琶湖の漁業について、さまざまな話を聞かせた。

 「エリ漁の『えり』は漢字で魚へんに『入る』と書く」「琵琶湖の固有魚が減った理由として外来魚の存在がよく言われるが、水質の悪化も大きい」

 こうした話を、参加者たちはじっと聞き入ったり、質問をしたりしていた。

 漁船が「つぼ」のあるポイントに到着すると、参加者たちは漁師らの指示に従って、仕掛けた網をたぐり寄せ、船に引き揚げた。網には、5センチほどのコアユから30センチほどのギンブナなど、さまざまな魚がかかっており、子供たちは「すごい」「たくさんいる」などと大はしゃぎ。素手やたも網などで次々にすくい、ケースに入れるなどした。

 その一方で、仕掛け網には外来魚のブルーギルやブラックバスも多くかかっていた。守山漁協の遠藤満夫組合長は「体験を通じ、参加した子供たちがエリ漁を残したいと思い、琵琶湖の水質向上にも思いをはせてくれるとうれしい」と話していた。

+Yahoo!ニュース-近畿-産経新聞

Posted by jun at 2015年07月05日 11:44 in 外来生物問題, 各種イベント, 自然環境関連

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