2015年05月22日

21年ぶり捕獲 アライグマ鹿児島にも 定着なら農作物被害も

 外来生物法で輸入や飼育が禁じられた「特定外来生物」に指定されているアライグマが鹿児島県内で1頭、21年ぶりに捕獲された。元々は北米原産で日本にはいなかった動物だが、全国39都道府県に生息範囲が拡大し、各地で農作物被害や生態系への悪影響が報告されている。九州7県では鹿児島県のみで定着が確認されていなかったが、県は「県内に定着したとなれば、農作物に多大な被害が予想される」として、現状を把握するため広く情報提供を呼び掛けている。

 県によると、アライグマは同県姶良市で1月15日、イノシシ駆除用のわなに掛かっていた。性別や体重は不明。捕獲した男性が撮影していた写真からアライグマと確認した。県内でのアライグマの捕獲は1994年に旧大口市(伊佐市)で捕獲されて以来となる。

 アライグマは70年代にテレビアニメで人気が出て、ペットとして輸入された。逃げたり捨てられたりした個体が野生化し、農作物を荒らすようになり、2005年にブラックバスやマングースとともに特定外来生物に指定された。
 雑食性で、魚、カニ、カエル、ネズミなど何でも食べる。暑さや寒さにも強い。愛らしい顔とは裏腹に性格はどう猛で、牛や鶏などの家畜を襲う例もある。手先が器用で、ミカンやトウモロコシの皮をむいて食べ、スイカも穴を開けて実をほじり出すという。

 国内では近畿や北海道を中心に被害が拡大している。農林水産省によると、農作物被害額は03年の1億円弱から12年には3億3千万円と約3倍になっている。

 県自然保護課は「他に目撃情報はなく、定着したかどうかは不明。県のホームページで周知して情報提供を呼び掛け、その結果を見て捕獲に乗り出すかどうかを検討したい」としている。顔つきや体格がタヌキやアナグマと似ているが、見分けるポイントは尻尾のしま模様という。目撃情報の提供は同課=099(286)2616。

+Yahoo!ニュース-国内-西日本新聞

Posted by jun at 2015年05月22日 08:38 in 外来生物問題

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