2015年02月27日

命と環境考える カメの保護活動映像に 神戸在住、田中監督

 カメや魚、昆虫などの生き物と触れ合う神戸市須磨区の人々を映し、豊かな生命のあり方を考えるドキュメンタリー映画「カメの翼」が3月28日から、神戸の元町映画館で上映される。須磨区在住の田中幸夫監督(63)が、地元のほか、遠くアメリカでもカメラを回し、4年がかりで完成させた。今秋にはフランスのパリ日本文化会館でも上映される。

 映画では、須磨寺(同市須磨区須磨寺町4)周辺の生き物に触れ、生物多様性の大切さを伝えている「須磨・ふるさと生きものサポータ」の山本勝也代表(52)の活動を映し出す。

 グループのメンバーは地元の親子ら約90人。在来種のニホンイシガメを増やしたり、外来種でも絶滅危惧種のクサガメを保護する専用池を同寺の協力で敷地内に設けたりするなど、身近な自然を守り続けている。

 田中監督は、須磨寺前商店街で代々眼鏡店を営む山本さんの顧客で、グループの取り組みを知った。これまでに認知症や性的マイノリティーなどを題材に映画を制作してきたが、「住んでいる須磨を何も知らなかった。できる範囲で無理せず環境保全に取り組む姿が、自分の映画作りと似ている」と思い、撮影を始めた。

 映画の後半、山本さんらが昨年7月にアメリカ西海岸を訪れたシーンがある。アメリカ地質調査所(USGS)のカメ研究の第一人者から、アリゾナ州の池でも観光客が放流した外来種のカメが在来種の存在を脅かし、駆除が必要だったと知らされる。

 「人間が生き物の生態に影響を与えてきた。だから人間が生き物にとって最善の環境を作らなければ」と山本さん。田中監督は「須磨の問題は世界の問題だった。多様な生き物を生かすも殺すも人間次第」と話している。

 91分。午後0時10分から上映。4月3日まで。一般前売り1200円(当日1700円)など。初日の3月28日に田中監督や山本さんらの舞台あいさつとトークイベントを予定。元町映画館TEL078・366・2636

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Posted by jun at 2015年02月27日 10:04 in 外来生物問題, 自然環境関連

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