2014年08月12日

<富士山>外来植物、駐車場に集中 県が本格調査開始

 県は本年度、富士山に従来、生息していなかった外来植物の本格的な調査を始めた。これまでの現地調査では、駐車場周辺に外来種が集中していることが確認された。9日には県民参加の外来植物撲滅作戦を初めて展開するなど、富士山の植生保護に力を入れる。

 県自然保護課によると、調査は7月28、29の両日、富士山スカイラインの旧料金所から富士宮口5合目までの車道沿いで実施した。2合目の高鉢駐車場付近などで、ヒメジョオンやセイヨウタンポポ、オオアワガエリ、ハルジオンなどの外来植物が見つかった。
 一方、外来植物の付近では県のレッドデータブックに記載されている希少種のほか、ヤマホタルブクロやツルシロカネソウ、タニギキョウなど富士山に多く生息し、環境省の指定植物になっている在来種も確認された。
 県は、富士山で昨年実施した遊歩道の荒廃状況や危険箇所を調べるパトロールで外来植物が見つかったのをきっかけに、本格調査に乗り出すことにした。撲滅作戦は富士宮市の西臼塚駐車場周辺で行い、富士山の環境保全などを訴えるボランティア「富士山エコレンジャー」のメンバーや県内の小学生と父母らが参加。ヒメジョオンなどの外来種を駆除する予定。
 県自然保護課の担当者は「在来の植物の生息場所が外来植物と重なると、駆逐される恐れがある。調査結果を踏まえて今後、駐車場から自然林内に種子の侵入を防ぐ対策などを検討する必要がある」と話している。

◇岩場への侵入懸念
 静岡植物研究会の湯浅保雄会長の話 外来植物は人が手を加えた場所に入ってくる。人や車が種子を運んできていると考えられる。侵入が駐車場周辺までであれば、あまり心配はないが、岩場や砂地に入り込んで富士山特有の植物の生育が抑えられることが懸念される。静岡新聞社

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Posted by jun at 2014年08月12日 16:06 in 外来生物問題

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