2014年07月10日

カメの半数が外来種 静岡・麻機遊水地

 静岡市葵区の麻機遊水地付近に生息するカメの半数以上は外来種であることが、静岡大教育学部の加藤英明講師らの研究グループの調査で分かった。本県の自然環境に関する学術報告をまとめた「東海自然誌」(県自然史博物館ネットワーク発行)に発表した。

 研究グループは、巴川中流域の麻機遊水地周辺の東西約1・8キロ、南北約2・5キロを対象地域にした。昨年8月21日〜9月6日に57カ所を各7日間、10月7〜12日には新たな10カ所でそれぞれカメの捕獲調査を行った。地元の静岡北中・高の生徒らが調査に協力した。
 捕獲した380匹のうち、「ミドリガメ」の名称でなじみ深い、外来のミシシッピアカミミガメが212匹(55・8%)を占めた。比率が最も高かったのは同遊水地北東エリアの「第5工区」で、捕獲47匹中の37匹(78・7%)に上った。在来種のニホンイシガメはわずか1匹(0・3%)で、在来種に準じるクサガメも148匹(38・9%)にとどまった。
 加藤講師は約10年前から、県内各地でカメの分布を調べている。一定期間に多地点で捕獲する学術調査は今回が初めて。「外来のカメが広く分布し、在来種を脅かしている状況が裏付けられた。他地域でも行政などと連携した同様の調査が急務」と話す。
 捕獲したミドリガメの多くは捨てられた“元ペット”と推定。性成熟に達した背甲長10〜17センチ以上も散見され、自然繁殖で増えているのは確実とみる。「幼体は500円硬貨大だが、約7年で背甲長20センチになる。ペットショップなどで幼体を購入する際は、飼い続けられるか十分考えてほしい」と訴える。

+Yahoo!ニュース-静岡-@S[アットエス] by 静岡新聞

Posted by jun at 2014年07月10日 11:33 in 外来生物問題

mark-aa.jpg