路傍の黄色い花にご注意−。厚木市内でも特定外来生物に指定されているオオキンケイギクが広がっている。分布状況など実態把握が遅れている中、市は情報提供や除去活動に市民の協力を求めている。
オオキンケイギクは、北米原産で高さは30〜100センチに成長する多年草。5〜7月が開花期で、鮮やかな黄色の花(直径5〜7センチ)が道路沿いの斜面や河川敷などに目立つ。
種が1880年代に観賞、緑化用として輸入された。しかし、繁殖力が旺盛で在来種などに悪影響を与えるとして外来生物法に基づき2006年に特定外来生物に指定、栽培や販売が禁止された。
厚木市北部の鳶尾地区では5月下旬、自治会などが呼び掛けて地元の荻野中学校の生徒も参加、約40人の住民が除去活動を実施した。繁殖を絶つため、除去は刈り取りではなく、根を残さないように一本一本引き抜くように注意して行われた。活動は昨年から始まったという。
地元でこの問題を指摘した厚木植物会の長岡恂会長は「オオキンケイギクの繁殖問題はまだ一般に知られていない。きれいな花だといって放置はできず、1、2年で周辺でも急速に増えた。西日本から広がり、生態系への被害も報告されている」と話している。
市環境政策課は「市内全体の分布状況の把握はこれから。ただ、予算的に除去作業をすべて行政が実施するのは難しい。当面、確認できた所から個別に住民に情報提供して除去をお願いしている」と説明している。
県が10年度に実施した特定外来生物調査では、オオキンケイギクは相模川沿いで目撃情報が多くあったという。侵入防止、除去などの抜本対策は今後の検討課題になっている。