全国で農作物被害や家屋への侵入被害を出している外来哺乳動物「ハクビシン」(ジャコウネコ科)が、和歌山県田辺市で定着繁殖していることが市の捕獲状況で分かった。2、3月に新庄町で5匹が相次いで捕獲され、昨年生まれの幼獣も含まれていた。田辺市は「繁殖しているのは間違いない。今後、アライグマと同じような状況になる恐れがある」と警戒を強めている。
新庄町で捕獲されたのは、2月12日=幼獣雄(重さ1・8キロ)▽同月19日=成獣雄(4・7キロ)▽3月3日=成獣雄(同)▽同月6日=幼獣雌(1・8キロ)▽同月24日=成獣雄(4・8キロ)。
哺乳類に詳しい田辺市稲成町、ふるさと自然公園センターの鈴木和男さんは「たまたま捕れているというレベルではない。確実に定着し繁殖している。相当数が生息し、いま捕れているのは氷山の一角にすぎないだろう」と危惧している。
市農業振興課は「初期の段階で食い止めたい。もしハクビシンを見掛けた場合は情報提供してほしい」と呼び掛けている。
紀南地方で昨年までの捕獲例は、2012年5月に白浜町十九渕で妊娠した雌と幼獣雌が相次いで捕獲され、13年に田辺市新庄町北長、同市上秋津左向谷、白浜町平、同町塩野の計6匹だった。
県によると、県北部では、06年度に日高地方で2匹、08年度に海草地方で1匹、11年度に那賀地方で1匹、12年度に伊都地方で1匹の捕獲例があった。
関東地方では深刻な状況になっており、埼玉県でのハクビシンの捕獲数は02年度に58匹だったものが06年度には6倍の352匹に膨れ上がり、07年度に431匹、08年度には974匹と千匹に迫った。12年度も917匹捕獲している。
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ハクビシンは胴の長い体形で40センチほどの長い尾が特徴。体色は黒っぽい。樹上生活に適しており、雨どいを上ったり、電線を伝ったりできるため、侵入を防ぐのが極めて難しい。雑食性だが特に果実が好物。これから被害が拡大する可能性がある。
Posted by jun at 2014年04月22日 12:47 in 外来生物問題