■東で産卵、南西で越冬と判明
県立大学は18日、三方湖(若狭町)で繁殖している外来魚、ブルーギルが東部で産卵し、南西部で越冬する生態が判明し、それに基づいた駆除が有効とする研究成果を発表した。海洋生物資源学部の富永修教授らによるもので、ラムサール条約登録湿地である三方五湖の環境保全への貢献が期待される。
三方湖のブルーギル捕獲数は平成21年度に589匹だったものが、22年度には3189匹と増加。捕獲機会の回数の違いもあるものの、23年度には約1万2千匹まで増加した。原因については、水草のヒシの大量発生との関連も指摘されている。
富永教授らは、ブルーギルの生態や産卵状況を調べるため、三方湖10カ所に調査用のかごを沈め、水温や捕獲数を確認。さらに、12匹にセンサーを埋めて追跡調査を行った結果、産卵期の6、7月には東部で多くの稚魚が採取され、追跡調査の個体の大半も東部に移動していることが分かった。三方湖では晩春から夏にかけて西側から徐々に塩分濃度が高まる傾向があり、ブルーギルは東側で産卵場所を形成すると判明した。冬は湧水が流れ込み、水温が高くなる南西部で越冬することも分かった。
調査結果を受け、富永教授は産卵期に東部、冬に南西部でかご網を仕掛けるなど、産卵阻害や集中した除去漁獲が有効と提言。「在来種の消滅を含め、甚大な被害が各地で報告されている。三方湖への侵入はまだ日も浅く、科学的な情報に基づく対策が緊急課題だ」と訴えている。
Posted by jun at 2014年04月20日 19:12 in 外来生物問題