2013年12月16日

野鳥に無情の釣り糸 鹿島市のため池 禁漁黙殺、ポイ捨ても [佐賀県]

 佐賀県鹿島市高津原のため池で、釣り糸に絡まって死んでいる野鳥が見つかった。漁は禁止されているが、ブラックバス釣りが横行している。ため池を管理する地区の人たちは「水難事故も心配。ここで釣るのはやめてほしい」と訴えている。

 蟻尾山運動公園のそばの杉本堤。消火用兼農業用で、円周は約200メートル、深さは3〜5メートル。岸から4〜5メートル張り出した木の枝に引っかかった釣り糸に右翼を絡ませた野鳥が、つり下がった状態で水面に浮いて死んでいた。地区役員の武藤竹美さん(64)が4日に見つけた。ゴイサギとみられ、両翼は計約1メートル。魚を取るために水面に近づこうとしたのだろうか。
 武藤さんによると、杉本堤や周囲の三つのため池では、20年ほど前からブラックバスを目当てにした釣り人が目立つ。地区の人たちは、事故を防ぐため禁漁の看板や救命ロープ、その保管庫を設置し、昨年からは鉄柵も工事中で、来年完成する予定。これまでに投じた区費は六百数十万円に上る。松本政直さん(72)は釣り人にやめるよう説得しているというが「いたちごっこ。子どもは『大人も釣っとるやん』と反論する」と嘆く。違法駐車や、空き缶や空き袋のポイ捨ても目に余るという。
 日本野鳥の会県支部の島田洋事務局長は「野鳥の保護にも影響が及ぶ。バス釣りを規制する法的な仕組みがほしい」と話す。
=2013/12/12付 西日本新聞朝刊=

+-佐賀-西日本新聞

Posted by jun at 2013年12月16日 13:29 in その他のニュース, ブラックバス問題, 内水面行政関連

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