環境省は12日、阿寒国立公園にある国の天然記念物「オンネトー湯の滝」(北海道足寄町)の池で、外来熱帯魚を駆除する工事を報道関係者に公開した。貴重なマンガン鉱床と生態系を守るため滝を流れる温水を遮断し、熱帯魚が生息する池を低温にして根絶する。
湯の滝と池では、マンガンイオンを含む水に藻類と細菌が作用し、二酸化マンガンが生成される。地上での生成確認は世界でも珍しく、2000年に天然記念物に指定された。しかし、何者かが1985年ごろに放流したテラピアとグッピーが数千匹に増え、藻類を食い荒らして生成に影響を与えている。
工事では滝の下に堰(せき)を設け、直径30〜40センチの導水管を接続。温水を約200メートル下流に迂回(うかい)させる。24度前後の池の水温を下げて熱帯魚を死滅させたい考えだ。
環境省は足寄町と協力して毎年、網などで駆除してきたが、繁殖力が強く効果は上がらなかった。導水管は3年間設置される予定で、同省の藤重邦隆専門官は「大きな効果を期待している。外来種はさまざまな問題を引き起こすので絶対に放流しないでほしい」と話している。【近藤卓資】
Posted by jun at 2013年11月14日 17:41 in 外来生物問題