東北経済産業局は16日、県内の異業種2社による自然餌と同じように軟らかいルアーの開発・事業化を「異分野連携新事業分野開拓計画」に、菓子製造・販売会社が取り組む酒かすを用いた菓子類の開発・ブランド化を「地域産業資源活用事業計画」に、それぞれ認定した。ともに国の支援を受けながら新たなビジネス展開を図っていく。
新たなルアーの開発・製品化は、釣り具製造のタナカS・S(米沢市)が、樹脂加工のシリカ高研(鶴岡市)と連携して取り組む。ルアーの素材にウレタンを用いて感触を自然餌に近づけ、ブラックバスやスズキとの駆け引きを楽しむゲームフィッシング市場で販路拡大を狙う。
タナカS・Sが企画や設計・生産、販売を手掛け、シリカ高研がウレタン製のルアー本体製造で協力。県中小企業団体中央会が事業推進などを支援する。ルアー素材はプラスチックや木材が一般的だが、ウレタンを用いることでイワシなど“本物の餌”のような質感を再現。食い付きを良くすることで釣果の向上につなげる。タナカS・Sの田中隆一社長は「精度を高め、バリエーションも増やしていく」と話した。
地元蔵元の酒かすを用いた菓子類の開発・ブランド化に取り組むのは木村屋(鶴岡市)。同社の加工技術でペースト化した酒かすを用い、口溶けの良いチョコレートや独特の食感の焼きかりんとうなどの開発を進め、ラインアップの拡充を図る。チョコレートは既に都内の百貨店から引き合いがあるといい、吉野隆一社長は「高級ブランドに位置付けて全国展開を図っていきたい」としている。
ペースト状の酒かすは発酵臭を抑え、フルーティーな香りと風味が特長。同社は業務用として売り出し、市場での高付加価値化を図る考えだ。
この日は県庁で交付式が行われ、東北経済産業局の守本憲弘局長が両社長に認定書を手渡した。事業計画が認定を受けたことで、試作品開発や販路開拓に対する国の助成のほか、専門家のアドバイス、融資の優遇措置などを受けることができる。荘内銀行と中小企業基盤整備機構東北本部がアドバイス、コーディネートなど側面から支援した。
Posted by jun at 2013年10月17日 14:55 in ホット・ニュース, 釣り関連業界