2013年09月19日

琵琶湖博物館が人工繁殖 県内で絶滅「ニッポンバラタナゴ」 滋賀

 ■年間100匹増殖中 稚魚を23日まで展示
 県内では絶滅したとされる淡水魚「ニッポンバラタナゴ」の繁殖に、県立琵琶湖博物館(草津市下物町)が取り組んでいる。この研究成果を紹介しようと、人工授精で孵化(ふか)させたニッポンバラタナゴの稚魚を館内の水族展示室で公開している。

 同博物館では平成8年度の開館以来、館内に付設している保護増殖センターで、絶滅の危機にある魚類や昆虫類など約40種類の生物を対象に、種の維持を目的とした研究を進めている。

 ニッポンバラタナゴは、主に西日本に生息するコイ科の淡水魚で、日本固有種のタナゴの仲間。県内では昭和30年ごろまで、琵琶湖やその流域の河川で多くみられたが、中国原産の外来種「タイリクバラタナゴ」との交雑が進み、純粋な種がいなくなってしまったという。

 環境省のレッドリストでは、絶滅の恐れがあるとしている「絶滅危惧種」の中で最も絶滅の危険性が高い「1A類」に分類。県版レッドリストでは「絶滅種」として記載されている。

 このため、同センターではニッポンバラタナゴについても研究の対象にしている。年間約100匹を繁殖させ、飼育や繁殖の技術の開発を進めている。

 水族展示室のトピック展示水槽には、今年5〜6月に人工繁殖で孵化させた約100匹のうち、約30匹を展示。体長1センチ程度の稚魚が群れで泳ぐ様子に、訪れた人たちが見入っている。

 研究に携わっている金尾滋史学芸員(33)は「県内の河川にタイリクバラタナゴが生息している現状では、育てた稚魚を琵琶湖などに放流できる見通しは立っていないが、いつか身近な魚として復活させられればうれしい」と話している。

 展示は23日まで。観覧料は大人750円、高校・大学生400円、中学生以下無料。問い合わせは同博物館((電)077・568・4811)。

+Yahoo!ニュース-滋賀-産経新聞

Posted by jun at 2013年09月19日 17:12 in 魚&水棲生物

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