減少傾向にあるとされる在来種のマルハナバチの生息分布を把握するため、東北大と山形大の研究グループが、携帯電話などで撮影したマルハナバチの写真の提供を全国に呼びかけている。国内の固有植物の受粉を助けるマルハナバチの初めての本格的調査で、「花まるマルハナバチ国勢調査」と銘打っている。
研究グループによると、マルハナバチ類は大型のハチで、このうちコマルハナバチ、トラマルハナバチなどの在来種は、多くの日本固有の植物の花粉媒介者となっている。しかし、外来種のセイヨウオオマルハナバチの定着や、人間の土地利用の変化で在来種は減少しているとみられる。外来種は日本固有植物の花粉を運ばないため、植物の繁殖阻害が懸念されているという。
在来種がどの程度減っているのかは、よく分かっていない。研究グループは、全国から電子メールでマルハナバチの写真を寄せてもらい、その位置情報から生息分布の現状把握を試みることにした。市民参加型の生物多様性ビッグデータ収集法の確立も目指す。
マルハナバチの体長は2〜3センチ。毛が生えておりミツバチやクマバチと間違えられやすいが、羽が黒いという特徴がある。研究グループ代表の東北大大学院生命科学研究科の河田雅圭教授(生態学)は「別のハチと間違えてもかまわないので、気にせずたくさん送ってほしい」と話している。
調査は2016年3月まで。詳細は同プロジェクトホームページ(http://meme.biology.tohoku.ac.jp/bumblebee/)。【山越峰一郎】
Posted by jun at 2013年08月21日 16:29 in 外来生物問題, 各種イベント