和歌山県田辺市目良の元島でカワウの群れが営巣を始めたのを受け、田辺市教委は13日、田辺湾に浮かぶ国の天然記念物「神島」で、防鳥テグスの補強をした。関係者は「二十数年前、ふん害で大きな被害が出た時は、越冬場所になっていた。今後も目を光らせていく」と警戒を強めている。
市教委では、4年前から島の一部にテグス糸を張り続けている。今回は昨秋に続いて、過去に被害の大きかった「大山(おやま)」で行った。市教委職員や市文化財審議会委員の玉井済夫さんら6人が、船上から釣りざおを使ってテグス約50本を張って補強した。
玉井さんによると、カワウの飛来はなく、全体的に緑が戻ってきており、テグス効果の表れとみている。
このほか、今年初めて特定外来生物のナルトサワギクが侵入しているのを確認した。崖地に生えていることから、駆除すると崩落につながる可能性があり、慎重に見守っていくという。
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神島にカワウの大群が飛来して「大山」をねぐらに利用したのは、1988年から1991年の4年間ほど。毎年秋から春までの半年、200〜500羽のカワウの大群が海に面した樹木に止まり、膨大な量のふんを堆積、森林の一部が荒廃して崖の崩壊まで起こった。その後も断続的にふん害は続き、2008年には繁殖も確認された。
Posted by jun at 2013年03月14日 17:56 in 外来生物問題, 魚&水棲生物, 内水面行政関連