2013年03月05日

すさみ町でヤシの枯死相次ぐ 外来ゾウムシ食害

 和歌山県すさみ町江住の「日本童謡の園」で、南国情緒を演出しているフェニックス(ヤシの仲間)が、外来の大型甲虫「ヤシオオオサゾウムシ」の食害に遭って相次いで枯死している。管理する町は「他に広がらないよう、枯死したものは伐採する」と話している。同町では国道42号沿いに多数のフェニックスが植えられており、今後、被害が広がる可能性が高い。

 公園にあるエビとカニの水族館の森拓也館長によると、昨年秋ごろからトイレ前の3本が弱り始め「何かおかしいな。潮風の影響か」と思っていたところ、一気に枯死した。さらに水族館前のロータリーに植えられている1本と水族館横の1本も、今年に入って枯れ始めた。落ちた葉からは幼虫が開けたとみられる1センチほどの穴が多数確認できた。公園内にはこのほか、20本ほどのフェニックスがあるが、すでにゾウムシが侵入している可能性が高い。

 現場を確認した岩田勉町長は「多くの人が訪れる公園なので、倒壊して被害が出てからでは遅い。早急に対処したい」と話す。

 このゾウムシは本来、東南アジアやオセアニアの熱帯域に分布。日本では1975年ごろに沖縄県へ侵入したのが初めて。その後、九州や西日本などで確認されるようになった。主にフェニックスを食害するが、それがなくなると他のヤシ類へと移っていくという。幹最上部の比較的新しい葉を中心に食べ、食害が進むと最終的に枯死する。

 和歌山県では2007〜08年、田辺市稲成町の阪和道南紀田辺インターチェンジやその周辺で被害木が確認されたのが初めて。09年末から、同市の公園や墓地に植えられているフェニックスの枯死が目立つなど、周囲へ広がった。みなべ町でも成虫が確認され、白浜町でも複数の被害木が見られるようになった。すさみ町ではこのほか、国道42号沿い、口和深の別荘地入り口付近の1本が枯死している。

+Yahoo!ニュース-和歌山-紀伊民報

Posted by jun at 2013年03月05日 16:49 in 外来生物問題

mark-aa.jpg