2013年01月04日

酸素濃度上昇、生物も一息 琵琶湖・北湖湖底

 琵琶湖の北湖で、湖底付近の水に含まれる酸素の濃度が今冬、2007年度以降では最も高くなっていることが、滋賀県琵琶湖環境科学研究センター(大津市)の調査で分かった。台風や強風で湖水がかき回されたのが理由の一つとみられる。昨年9月には観測開始以降で同月の最低値を記録、生物への影響も懸念されていた。

 センターによると、高島市の今津沖の水深約90メートルの湖底付近で、湖水の溶存酸素濃度が昨年8月から急激に低下した。酸素濃度不足とされる湖水1リットル当たり2ミリグラムを下回り、9月上旬には同1・2ミリグラムにまで悪化した。
 大量増殖した植物プランクトンが分解される際に酸素が消費されたためで、湖底にはヨコエビの死がいがたい積していた。
 しかし、10月からは一転して酸素濃度が上昇した。センターの速報値によると、12月中旬には今津沖中央部で湖水1リットル当たり6ミリグラムに達し、11年度同期を0・9ミリグラム上回った。
 北湖では、昨夏の暑さで表層部の水温が上がり、深層部の湖水と混じりにくい状態が続いていた。酸素濃度が改善した原因の一つとして、センターは「9月末の台風17号の後も例年より強い風が吹き、湖水全体がかき混ぜられて酸素が湖底にも行き渡ったのでは」と推測する。
 昨年12月の調査では、湖底付近でヨコエビやスジエビが多数見られたほか、琵琶湖固有種の魚類イサザも確認された。センターは「酸素濃度の低下が続けば危険だった。現在、生物は順調に育っているようだ」とみる。

+Yahoo!ニュース-滋賀-京都新聞

Posted by jun at 2013年01月04日 14:18 in 自然環境関連

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