2012年12月12日

旧吉野川と今切川、バス釣り規制の動き 北島町議会

 県北部の旧吉野川と今切川で人気のブラックバス釣りに、逆風が吹き始めた。両河川は国内最高峰のプロ大会が毎年開かれるなど全国屈指の釣り場。周辺整備が進んだこともあり、訪れる人が年々増えている。こうした状況に水質や生態系への悪影響を懸念する声が上がり、北島町議会では条例制定による規制を模索する動きも出ている。 

 愛好者でつくる日本バスクラブ徳島支部によると、両河川では上流部の第十樋門から各河口堰(ぜき)までブラックバスが生息。体長50センチを超える大物が多く、年間を通して県内外の愛好家が釣りを楽しんでいる。国内のプロ上位60人による大会「JBトップ50プロシリーズ」が5年連続で開かれたほか、専門誌でも頻繁に取り上げられる。

 人気に拍車を掛けたのが、北島町高房の親水公園・北島水辺交流プラザが整備されたこと。2010年7月に護岸が完成してボートスロープが広がり、駐車スペースも確保されたためボートを持ち込む愛好家が急増。休日には50台以上の車が並ぶことも多い。

 ブラックバスは引きが強いことからファンが多い一方、繁殖力が強く、小魚などを食べるなど生態系や環境に悪影響を与えると指摘される。

 このため危機感を抱いたのが、旧吉野川を上水道の水源とする北島町の一部町議。生態系の保全と水質悪化防止を図る条例案を作成中で、釣り上げたブラックバスの再放流(キャッチ・アンド・リリース)禁止とボートのエンジン制限などを盛り込む考えだ。

 日本バスクラブ徳島支部は、水質悪化防止については協力する姿勢だが、再放流禁止には難色を示す。滋賀県の琵琶湖で03年度に再放流を禁止する条例が施行され、トッププロの大会が開かれなくなった経緯があり、関係者は「同様の事態になれば旧吉野川、今切川から出て行かざるを得ない」と話す。

 ただ、町議会の中でも意見が統一されているわけではない。条例が制定されるかどうかは未知数。人気のレジャースポットとしてブラックバス釣りを歓迎するか、環境保護を最優先して規制に乗り出すべきなのか。条例の是非をめぐって論争が起こりそうだ。

+-徳島ニュース-徳島新聞Web

Posted by jun at 2012年12月12日 18:57 in ブラックバス問題, 内水面行政関連

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