沼島の豊かな自然を守ろう−−。南あわじ市立沼島中学校(同市沼島)で19日、生徒会による特定外来生物のナルトサワギクの駆除作戦があった。全校生徒22人が学校周辺で駆除作戦を展開し、ごみ袋37袋分、計約138キロを回収した。
ナルトサワギクはマダガスカル原産のキク科植物で、黄色い花をつける。海岸沿いに自生し、葉には毒があるとされる。国内では1976年に徳島県鳴門市で初めて確認され、淡路島内でも全島に分布が広がっている。
総合学習「沼島を知る活動」で、自然班の生徒たちが分布調査を実施し、島内のかなりの範囲にナルトサワギクが繁殖していることが確認されている。島内には県版レッドデータブックで絶滅危惧種のAランクに指定されているキノクニスゲ(カヤツリグサ科)などの希少植物が自生しており、放置すれば島の生態系が脅かされることから、10年から生徒会が年1回の駆除作戦をしている。
この日は、自然班の分布調査を基に、学校近くのヘリポートやおのころ公園周辺などに分かれ、約1時間にわたって駆除作戦を展開。生徒たちはナルトサワギクを根から引き抜いてごみ袋に回収した。回収したナルトサワギクは焼却される。
生徒会長の磯崎天実さん(15)は「沼島には希少植物が数多く自生しており、放置すれば島の自然環境が破壊されてしまう恐れがあります。学校を挙げての駆除作戦を通じて島の自然環境を保護していければ」と話していた。【登口修】〔淡路版〕12月20日朝刊