関西広域連合は、滋賀県内や京都府内でアユを食い荒らすカワウの広域保護管理計画案をまとめた。モデル地域を設け、総合的な捕獲対策などの効果を検証することなどを盛り込んだ。野生生物を広域的に管理する国内初の計画といい、本年度内の策定を目指す。
■来年度から2ヵ所設定 効果的削減へ
計画案は、府県境を超えて移動するカワウの効率的削減を目指し、学者らの意見も踏まえてまとめた。
滋賀県や京都府、兵庫県などの計6府県で、「カワウが生態系の一員として生息できる」状態を取り戻すことを長期目標に掲げ、2013〜15年度を第1段階とした。
広域的管理に向け、捕獲や追い出し対策のモデル地域を13年度から2カ所ほど設定。2年かけて抜本的な取り組みを行い、効果を検証する。各地の被害状況を初めて集約するほか、これまで各地で行ってきた対策の事例集もまとめ、失敗したケースも含めて情報を共有していくという。
広域連合によると、今年7、8月には6府県で計約1万9千羽のカワウが生息しており、うち6割が滋賀県に生息している。
滋賀県は2009年度から、エアライフルや散弾銃を使った捕獲を行い、カワウの大幅減につなげている。
広域連合は、計画案に対する意見公募(パブリックコメント)を、今月22日必着で郵送やファクス、メールで受け付ける。計画案は広域連合のホームページでも公開している。問い合わせは滋賀県自然環境保全課TEL077(522)5668。