2012年09月30日

なるほドリ:ノハカタカラクサってどんな植物?/和歌山

 ◇南米原産のツユクサ 野生化し生態系に悪影響も

 なるほドリ 新宮市の熊野古道「高野坂」で、ノハカタカラクサという植物が増えていると聞いたけど、どんな植物なの。
 記者 ツユクサの一種で、南アメリカ原産の植物です。熊野自然保護連絡協議会(熊自連)副会長の瀧野秀二さんによると、元々は温室で観賞用植物として栽培されていましたが、種が何らかの方法で運ばれ、温暖な紀伊半島では南の方に広がって野生化しています。外来生物法に基づく栽培などの規制は課せられていませんが、生態系に悪影響を及ぼす恐れがあることなどから、要注意外来生物に指定されています。
 Q どんな問題があるのかな。
 A 6月ごろに白い花を咲かせますが、瀧野さんによると、20センチくらいの厚さでびっしり覆うため、日照を遮り、丈の低い植物の場合は、地面に種が落ちても育たないなど、大きな影響を受けます。茎から根が出やすい性質があり、刈るだけでは取り除くのは難しく、引き抜くしかないと言います。那智勝浦町の天満海岸では、ノハカタカラクサが在来種のマルバツユクサに覆い被さって“駆逐”しているケースも観察されています。
 Q 対策の動きはあるのかな。
 A 新宮市教委が市民に呼び掛け、高野坂のノハカタカラクサを取り除く活動を計画しています。9月23日の予定でしたが、雨で延期されました。今年春、熊野古道をよく歩く人からの指摘が除去活動のきっかけになりました。草を抜くという行動を通して、市民を熊野古道の自然に関する活動に巻き込む取り組みとして注目されます。
 Q 高野坂は世界遺産「紀伊山地の霊場と参詣道」にも含まれているよね。
 A そうですね。14年には世界遺産に登録されて10年になります。在来種のツユクサは、角川俳句大歳時記(角川書店)によると、つき草や月草という名前で万葉集や古今集にも出て来ますし、「露草」を歌った和歌もあり、古くから親しまれてきました。世界遺産登録10年を前に、多くの人々が歩いてきた熊野古道の景観に、植物を通して思いをはせ、見直してみるのは意義深いことだと思います。<回答・藤原弘>
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Posted by jun at 2012年09月30日 19:04 in 外来生物問題

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