2012年09月26日

なるほドリ:福岡市の外来生物の現状は/福岡

 ◇セアカゴケグモ、既に定着 強い繁殖力、ウシガエルなど52種も

 なるほドリ 今月、福岡市内で毒グモのセアカゴケグモにかまれる被害があったけれど、外国からきた「外来生物」なんだって?
 記者 クモは世界に約3万5000種いて、そのうち人間が死んでしまうほど毒性の強い毒グモは世界でわずか20種ほど。日本には1000種以上いますが、セアカゴケグモは元々いませんでした。
 Q どうして福岡にいるの?
 A 基本的には外国から博多港に入ってきた船のコンテナなどについてきたと考えられています。市内では07年10月にアイランドシティ(人工島)で初めて確認され、これまで58件の発見事例があります。港に入った後、車で運ばれて内陸の住宅街に生息域が広がり、今では東区の奈多や和白、箱崎埠頭(ふとう)で確認されています。強力な神経毒(ラトロトキシン)を含む毒液を持ち、かまれると痙攣(けいれん)や発汗などが起きます。
 Q 他に外国から来て、影響を及ぼしている生物はいるの?
 A セアカゴケグモのように外国から来て特に影響が大きい動植物は、環境省が特定外来生物として指定し、対策を取っています。市環境調整課によると、市内に定着している外来生物は少なくとも52種に上ります。ウシガエルやブルーギルなど同省が指定する特定外来生物が9種、アメリカザリガニなどの要注意外来生物が43種、定着していることが分かりました。セアカゴケグモは5年前の調査で2匹しか確認されず「定着の危険性が高い」とされていますが、現状はすでに定着しているようです。
 Q 駆除できないの?
 A 外来生物は繁殖力が強く完全な駆除は難しいようです。セアカゴケグモには港湾局がアイランドシティ中央公園と、みなと100年公園を半年に1回、定期的に駆除していますが、今回の事故後の駆除計画は決まっていません。環境団体の世界自然保護基金(WWF)ジャパンは「生活環境を守るため自治体も駆除計画を作って対応するべきだ」と指摘しています。【回答・関東晋慈】
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Posted by jun at 2012年09月26日 18:55 in 外来生物問題

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