鹿児島市喜入地区と薩摩川内市高江町で見つかった特定外来生物、マングースについて、高江町に個体群がいる形跡がないとして、県は今月末で捕獲調査を終了する。喜入も今年度中に新たな捕獲や目撃がない場合は、来年度の捕獲を休止する方向で検討している。県庁で28日開かれたマングース対策検討委員会で、県が明らかにした。
県によると、高江町では昨年12月に目撃され、今年2月に雄1匹が捕獲された。その後は捕獲例がなく、個体群の定着や周辺で繁殖している可能性は低いという。また、捕獲した雄は、体重750グラムで喜入と比べ非常に重い▽自然界の寿命2〜3歳を超え、4・5歳(推定)だった−−ことなどから、喜入からの分布拡大よりも、何者かが放ったり、船に紛れて移動したりしたなどの人為的要因が強いとみている。新たな目撃が得られれば、捕獲を再開する。
喜入の捕獲数は、09年度84匹、10年度31匹だったが、11年度は0匹。今年度もこれまでに捕獲や目撃もなく、すでに激減したとみられる。今年度中はモニタリング体制と、住民からの情報収集を強化する。
ただ、このまま捕獲や目撃がなければ、来年度はワナの設置をやめ、情報収集にとどめる方針。
一方で「現在どれくらいの個体が残っているのか」を探るため、絶滅した確率を求めるシミュレーション作業に着手する。さらに、捕獲事業をマニュアル化した外来生物法の防除実施計画を策定し、市町村が捕獲作業を担えるよう体制整備に力を入れる。
県自然保護課の則久雅司課長は「数年後には根絶した確率を発表できるようにしたい」と話している。【村尾哲】8月29日朝刊