2012年09月20日

外来種から高野坂守れ ノハカタカラクサを除去 新宮で23日 和歌山

 世界遺産に登録されている「熊野古道・高野坂(こうやざか)」(新宮市)で、外来種の「ノハカタカラクサ」の生息範囲が拡大している。ノハカタカラクサは繁殖力が強く、在来の植物を駆逐する恐れがあることから「要注意外来生物」に指定されており、同市教委などは熊野古道の固有種を守ろうと23日に除去作業を行う。

 市教委などによると、ノハカタカラクサは南米原産のツユクサ科の多年草で、別名は「トキワツユクサ」。国内には昭和初期に観賞用として持ち込まれ、その後野生化し、急速に生息分布が拡大した。森や林、水辺などに群落をつくり、在来種の生態系に悪影響を及ぼすことも指摘されている。愛知県では野外へ放つことを条例で制限している。

 高野坂は約1・5キロの長さで、常緑の自然林に囲まれた熊野灘沿いにあることから、「海辺の古道」として親しまれている。今年5月ごろ、植物に詳しい行楽客から「ノハカタカラクサが高野坂で自生している」と市教委に問い合わせがあり、生息範囲が拡大していることを確認した。

 外来種の侵入問題を知ってもらおうと、市教委は23日に開催する高野坂の植物をテーマにした世界遺産講座の中で、参加者とともにノハカタカラクサの除去作業を行うことを決めた。

 当日講師を務める「熊野学研究委員会」の委員で元高校教諭の瀧野秀二さん(66)によると、ノハカタカラクサは茎などが残ると、再び繁殖するため根元から完全に抜き取る必要があるという。瀧野さんは「生息範囲が拡大すれば背丈の低い在来種の生育に影響を与える。在来種を守るためには、早めに除去する必要がある」と話している。

 世界遺産講座は午前9時〜正午。受講者約30人を募集している。問い合わせは市教委文化振興課((電)0735・23・3368)。

+Yahoo!ニュース-和歌山-産経新聞

Posted by jun at 2012年09月20日 18:43 in 外来生物問題

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