京都市伏見区の向島中央公園を清掃する住民グループが、公園を流れる小川をメダカやホタルが生息する場所にしようと計画を進めている。熱意に賛同した地元の障害者施設も今月から清掃活動を始め、取り組みの輪が地域で広がり始めている。
同公園は1976年、向島ニュータウン建設に合わせて作られた。東西約600メートルに約50種の樹木が植わり、地下水をくみ上げて流す人工の小川もある。
住民でつくる「向島中央公園愛護協力会」では4年前から月1回、ごみ拾いなど公園の清掃活動を行う。できて30年以上がたった公園は木々が育ち、小さな森のようになった。子どもたちが自然を学べる生態系にしようと、以前から考えていた「メダカが泳ぎ、ホタルが舞うプロジェクト」を始めた。
まずは藻が茂り、ごみも捨てられている小川の清掃に力を入れる。地元の保育園や小学校にも協力を呼び掛けている。
住民の熱意を知った、近くの障害者通所施設「愛隣館」が「公園は施設利用者も散歩で利用している。何か手伝えることはないか」と今月から月1回清掃活動を始めた。初回は住民たちに教わりながら、職員8人が炎天下で約1時間汗を流した。平田義施設長(50)は「地域の一員として、豊かな地域になるように協力していきたい」と話す。
いずれはきれいになった小川にメダカやホタルを放流したいといい、同公園愛護協力会事務局長の山崎洋一さん(69)は「ニュータウン唯一の緑の場所。自然に近い豊かな川にして、みんなの憩いの場、学びの場になれば」と思い描いている。