栗原、登米両市にまたがるラムサール条約登録湿地「伊豆沼・内沼」のハスが過繁茂状態にあるとして、県伊豆沼・内沼環境保全財団は24日、今年も8月中に数日間、伊豆沼漁協に委託してハスの刈り取りを行うことを明らかにした。387ヘクタールの沼面積の約7割をハスが占めており、刈り取りによって、ハスの枯死による富栄養化とそれに伴う生態系の悪化を抑える。
同財団によると、両沼とも特に沼中央部のハス密度が高い。過繁茂のためか、つぼみのつき具合が例年より良くないため、刈り取りは両中央部を中心に手作業で行うという。
沼中央部は昨冬、例年に比べ氷が厚く張ったため越冬ハクチョウが餌の根茎を掘り起こせず、過繁茂の一因になったとみられる。また、ハスの繁茂の影響で、アサザ(ミツガシワ科)やヒシなどが減っているという。
一方、伊豆沼北岸の一部など、ハクチョウが根茎を掘り起こしやすかった水域は“間引き”効果のためか、つぼみのつき方は平年並みで、薄桃色の花が咲き始めている。
刈り取ったハスは廃棄するが、一部を工芸品などの材料にする。
両沼のハスは98年、長雨による増水で全滅状態になったが、わずかに残った根茎から復活。刈り取りは約5年前から随時行っているが、人手や資金面で繁茂のスピードに追い付かない状況という。【小原博人】7月25日朝刊