淡水と海洋の諸問題を扱う世界最大の学会「先進陸水海洋学会」日本大会が 8日、大津市で始まった。「発見への航海」を合言葉に、地球温暖化の影響など社会が直面する問題の分析と解決策について、世界各国から集まった研究者や学生らが議論を行う。
大津市打出浜のびわ湖ホールで開かれた開会式では、同学会のジョン・ダウニング会長があいさつ。「42カ国から千人以上が参加し、759の口頭発表や266のポスター展示が予定されている」と述べ、アジアで初開催となる今大会の開幕を宣言した。
開催地・滋賀県の嘉田由紀子知事は「近畿1400万人の水を供給し、生物の多様性や文化的な特徴を持った琵琶湖へようこそ」と歓迎し、大津市の越直美市長も「今大会の議論が、世界の水問題の解決につながることを希望したい」と文書でメッセージを寄せた。
市民公開のシンポジウムでは、同学会のワーウィック・ビンセント科学委員が、「世界で最も温暖化が著しい北極では、海氷や永久凍土の氷解が拡大している」と生態系への影響を危惧(きぐ)。学生代表の米国人アンドリュー・メーリングさんは「飲料水資源が減少するアフリカなどでは、今後人口も増える。解決策を考えなければいけない」と語った。
セッション初日となった9日午前は、中国・太湖の富栄養化や、プランクトンを指標にした気候変動に対する湖の反応などのテーマが議論されている。大会は13日まで。約70テーマのセッションが予定されている。