京都府宮津市の海洋高の生徒たちが、京料理の食材として珍重される淡水魚・ホンモロコの養殖に力を入れている。水槽の数を増やし、親魚から採卵する作業に励んでおり、5千匹を目標に秋の初出荷を目指している。
ホンモロコは琵琶湖の固有種で、半年で出荷サイズの10センチほどに成長する。外来魚による食害で漁獲量が激減したため、滋賀や埼玉県などの休耕田で盛んに養殖されている。
海洋高は一昨年、小浜水産高(福井県小浜市)からホンモロコの卵をもらい、実習棟で養殖。昨秋、京丹後市の日本料理店に試供した600匹が「あっさりして臭みがない」と好評だったといい、増産することにした。
4月から栽培環境コースの3年生18人が1週間おきに親魚の水槽に採卵用のネットを張り、卵を別の水槽に移してふ化させる作業に取り組む。稚魚を育てる水槽の数も4倍に増やし、土、日曜も交代で餌やりと水替えを続けている。
1キロ当たり2500〜3000円と高級だが、京都市内の料理店からすでに注文があるという。同コースの北川拓弥君(18)は「稚魚が小さくて、水槽の掃除が大変ですが、丁寧に育てたい」と話していた。